RYOTA YAMADA

Saturday, February 24, 2018

カヤック遠征、こんなこともしました #9

カヤック遠征、こんなこともしました #9

映像に映っているのは、僕ではなくてパートナーです。

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日本最後の原始の川、別寒辺牛川(べかんべうしがわ)。

別寒辺牛とはアイヌ語で、菱の実の成る所。


カヌーガイド本に載っている日本のあちらこちらの川を下ってみた。最初のうちは楽しかったが、そのうち何かが違うと感じ始める。そう、たとえ深い山々に囲まれた四国の四万十川を下ってみても、川の周りには道路があり鉄道があり畑があり民家があり、そして護岸されていた。

生きている川を下りたい。

衛星写真を見始めた。日本の何処かに手付かずの川はないだろうか。数日以上かけて下れる、源流から河口まで自然のままの姿を保った川が。

ところがいくら探しても見つからない。北海道でも見つからない。

唖然とした。初めて知った事実。日本の川はみな、人の手が入っている。

それでも諦めずに隈なく探していたら、北海道の東に別寒辺牛川を発見した。衛星写真には道路も鉄道も畑も牧場も民家も写っていなかった。カヌーで下れるような川なのかどうか、写真からは見分けがつかないが、源流近くに国道のアーチ橋が架かっているから、ここからアプローチできそうである。面白そうだ!

それがこの川との出会いであった。

この川は、生きている川。自由気ままに岸を削り、刻一刻とその姿を変えながら、くねくねと、180度ターンどころか270度ターンを右に左に繰り返しながら、蛇よりも深く、うねり流れている。動き回る川の残像として、三日月湖があちらこちらに置き去られている。

岸に生えた樹木は根こそぎ水に削り取られ、川へと倒れ込み、至る所で流れを塞いでいる。カヌーで川を下れば、1日に10回は、倒木の上にカヌーを引きずり上げて超えるか、倒木の下を潜らせて超えなければならない。

水中にはイトウが住み、水底には川真珠貝が群れ、岸には谷内坊主が生え行者ニンニクが群生し、丹頂鶴が巣を作り、熊鹿狸狐が歩き回る。

カヌーからの視線は低い。川に息づく生命と同じ視線になれる。岸から見下ろせば僅かな護岸であっても、小さな生命が移動する道は閉ざされてしまう。この日本最後の原始の川は、水中も川岸も、まさにここから生命が生まれた、命溢れる泉である。

Friday, February 23, 2018

カヤック遠征、こんなこともしました #8

カヤック遠征、こんなこともしました #8

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アメリカのピュージェット湾を単独で縦断した時の話です。

早朝の海。風がなく、海は一枚の大きな鏡となって空を映します。世界の上半分は青い空、そして世界の下半分は青い空を映した青い海。青い上半分の天球と、青い下半分の天球。僕はカヤックに乗り、体で浮遊感を感じています。青い空間の中に僕が浮いている。青い深宇宙をカヤックで航行しています。

その青い宇宙が、朝焼けのピンクでほんのりと染まりました。


Thursday, February 22, 2018

カヤック遠征、こんなこともしました #7

カヤック遠征、こんなこともしました #7

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アメリカのコロンビア川を、単独で下った時の話です。

これが典型的なコロンビア川の眺望です。両岸にそびえたつ崖は100メートル以上。平らな大地を川の流れが深くえぐり取ったのです。アメリカ映画によく出てくる、グランドキャニオンのような、典型的なストンと切り落ちた崖が、何処までも永遠と続きます。数時間この景観が、というのではなく、来る日も来る日もこの景観が続くのです。



そんなに何日も同じ景色が続くのでは、退屈してしまうのでは、と心配されるかもしれませんが、ご安心ください。人間が造形した田畑と違って、同じように見えても自然の造形は同じパターンを繰り返しません。ただただ聳え立つ壁の彫刻に見惚れていれば、いつの間にか海へと流れ出ています。


その日の目的地に辿り着いたら、僕のことを撮影してくれていたキャリーが、成功を祝うためにコロナビールを用意してくれていました。うまかった!


カヤック遠征、こんなこともしました #6

カヤック遠征、こんなこともしました #6

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アメリカのコロンビア川を、単独で下った時の話です。

シーカヤックに帆を付ける。基本的にはヨットの帆と同じ構造を持ち、小型化したものだ。



船の帆といえば、台風の中で広げる傘のように、風を受けて風が進む方向に引っ張ってもらう、というイメージが強いかもしれない。ところがどっこい、イメージを思い浮かべにくいだろうが、なんと風が吹いてくる方向にも進むことができるのである。帆は飛行機の翼と力学的に同じものであり、そこのところを理解していないと、船の操り方が分からない。

実は、カナダの工場で直接カヤックと帆を買い、そのままアメリカのコロンビア川へと移動して、初めて帆を使うまで、まったくヨットの知識がなかった。出発地へと着いてから、本屋でヨット入門を探して読んだのである。扱いはやはり難しく、またヨットのように洗練されてはいないので、自分なりの工夫がいくらでも必要だ。

この動画は、海から吹く向かい風に逆らって下流へと航行している。さて、その速度はどうかというと、風に向かって走っているときは、実は漕いだ方が早かったりする。そして良い風が横や後ろから吹いているときは、速度が出すぎて舵のコントロールが効かなる。


万能ではない。時には役に立たず、いや多くのカヤックシーンでは役に立たず、でも条件さえ整えば素晴らしい能力を発揮できる、危険で面白いじゃじゃ馬だ。

Wednesday, February 21, 2018

カヤック遠征、こんなこともしました #5

カヤック遠征、こんなこともしました #5

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アメリカのコロンビア川を、単独で下った時の話です。

コロンビア川は風の名所。アメリカ大陸の太平洋側にそそり立つ4000メートル級の山脈に遮られた太平洋からの風は、コロンビア川が切り欠いた谷に集中して吹き抜けます。だから常に川下側から強風が吹き荒れる。

この場所でも三日間、風がおとなしくなるのをテントの中で待ち続けました。それでも出発してみると、水は上流から下流へと流れているにも関わらず、風に負けてまったく下流へと進めない。



引き返してテントに戻りました。

カヤック遠征、こんなこともしました #4

カヤック遠征、こんなこともしました #4

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カヤックの冒険、こんなこともしています!

アメリカのコロンビア川を、単独で下った時の話です。

アメリカ大陸の大河、コロンビア川。日本の川とはまるで規模が違って、デッカイです。

川が大きくなるとどうなるか?風が水面上を通り抜ける距離が長くなります。すると風が水に与えるエネルギーが大きくなるので、川なのに、まるで海のように大きな波が立つのです。

この動画と写真は、風がおさまるのを何日も待ち続けて、やっと川に出られた時のものです。強い風に帆のマストが大きくしなっています。



Tuesday, February 20, 2018

カヤック遠征、こんなこともしました #3

カヤック遠征、こんなこともしました #3

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アメリカのコロンビア川を、単独で下った時の話です。

上陸できる場所がとても少ないので、日の出前のまだ真っ暗なときに、ヘッドライトの明かり一つを頼りに、真っ暗な川へと漕ぎ出すこともあるのです。一ヵ月以上の食料を積んでいるので荷物をカヤックの中へパッキングするだけでも大変で、そんな時は夜中の12時頃に起きてテントを抜け出し、出発準備を始めます。

真っ黒な川は視界がほとんどなくて、不気味ですね。


しかし川の上から眺める日の出は、本当に最高なのですよ!美しすぎます!


カヤック遠征、こんなこともしました #2

カヤック遠征、こんなこともしました #2

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アメリカのコロンビア川を、単独で下った時の話です。

ドクロの旗をマストにたなびかせているのがお分かりでしょうか。そう、海賊の旗です。単独行ですから、孤高の海賊気取りであります。男だったらこの気持ち、分かってもらえるんじゃないでしょうか。


それにカヤックで下るような川ではないので、川下りガイド本なんてものはないのです。この先何百キロも、いったい何が待ち受けているのか分からない。そんな自分を奮い立たせるための、孤高の旗でもあるのです。

カヤック遠征、こんなこともしました #1

クラウド用に過去のカヤック遠征の紹介を手短に書いているのだけれど、考えてみればそれを面白いと思う人もいると思うので、良さそうなのを摘まんでこっちにも載せてみよう。連投になるかも。

アメリカのコロンビア川を、単独で下った時の話です。

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幅が2キロほどもある巨大なダムに行く手を阻まれ、人力でカヤックを動かしてダムを迂回しました。



ダムの脇は急な上り坂。カヤックには一ヵ月分の食料や道具を満載しているので、総重量は100キロを優に超えています。重くて押し上げるのが大変でした。それに小さなタイヤは向きを変えることができないので、小石をタイヤにかましてずり落ちないようにしてから、カヤックを持ち上げて方向転換をする、ということを繰り返しました。


上り坂を過ぎれば、こんどは深砂利の道です。細いタイヤが砂利に埋もれたままに引きずるのが大変でした。


何キロも引きずり、とうとう全ての体力を使い果たして、道脇にテントを張って眠りこけました。

カヤック活動の紹介

雨後の筍状態のクラウドファンディングなので、黙っていても、人々に見てもらうことすら全く出来ないとのこと。実際ビュー数はスズメの涙で、今のペースでは完全にファンドは不成立。

努力できる事としては、活動報告を投稿すると一瞬WEBのトップページへ表示され、人目に触れるチャンスが生まれるらしい。

したがって、カヤック活動の紹介などを、毎日と言えるほど頻繁に投稿する努力をしようと思います。その更新情報はFacebookページの方へ投稿するので、興味がある方は、https://www.facebook.com/pacmig をご覧になってください。

Friday, February 16, 2018

プロモーションビデオ 2018アラスカ原野カヤック単独行クラウドファンディング




2018アラスカ原野カヤック単独行。そのクラウドファンディングのプロモーションビデオです。

前半2分ほどは以前見たことがあるシーンかもしれませんが、イントロです。

雪積り、寒風吹きすさぶ、そう、関東に大型の寒波が襲い初雪が降った中での撮影でした。

運動しているわけではないので、雪を踏んだ足裏から冷えまくるわ、吹きっ晒しの河川敷なので、風が強くてマイクが風切り音ばかりを拾って音声が収録されないわと、もう大変でした。

でもやっぱ雪景色は最高ですね。青空が広がって、川の水がせせらぎを奏でて、真っ白な雪が大地を覆い、小鳥達は活発に囀る。良き日でした。

It's a promotion video for the crowdfunding for 2018 Alaska Wilderness Solo Kayak.

The detail is : https://camp-fire.jp/projects/view/50450

Thursday, February 15, 2018

アラスカ原野カヤック単独行をめざしたクラウドファンディングを公開しました




今年の夏に挑戦する「アラスカ原野カヤック単独行」。クラウドファンディングを公開しました! 目標額が集まればアラスカに行き実行、集まらなければ全額返却で実行断念というAll-or-Nothingのプランです。シェア情報拡散よろしくお願い致します!プロモーションビデオはページのトップにあります。


My crowdfunding page for Alaska Wilderness Solo Kayak 2018 has been published just now! Although it doesn't support English, you can enjoy a promotion video on top and pictures. Please spread it!